点検整備での故障例
安心・安全なカーライフのために、
定期点検時に発見されやすいトラブル例をご紹介します。
タイミング・ベルトの切損
メーカーではタイミング・ベルトについて、走行距離10万㎞毎を目安に交換することを推奨していますが、下記の例はそれを超えて交換せずに使用していたため切損したものです。またベルトが切損すると最悪の場合ピストン、バルブ及びカムシャフト等エンジン内部の部品に不具合が発生します。タイミング・ベルトはクランクシャフトの回転をカムシャフト(燃焼室の吸気弁、排気弁を開閉する装置の一部)に伝えるものです。
エンジンオイルの劣化によるエンジンの焼付き
メーカーではエンジンオイルについて、グレードによって異なりますが、概ね走行距離1万㎞毎または、6ヶ月毎に交換することを推奨しておりますが、日常の点検点検及びオイル交換を行わなかったため、オイルの劣化、不足による回転部分等に対して潤滑の役目を果たさずエンジン焼付きを起こした最悪の例です。
ドライブシャフトのダストブーツの破損によるベアリング損傷
点検整備を実施しないで使用していたためダストブーツが破損し、破損部よりベアリンググリスが飛散するとともに、砂、水等が侵入しベアリングが摩耗したものです。ドライブシャフトは、エンジンからの動力をディファレンシャルを通してタイヤ・ホイールに伝えるものです。
ウォーターポンプの損傷
冷却水(LLC混入)を定期的に交換しないで使用していたため、水垢等の発生によりウォーターポンプ内のシャフト及びインペラが損傷したものです。ウォーターポンプは冷却水を強制循環させるもので、エンジンを適切な温度に保ち、その性能を発揮させるものです。
ディスク・パッドの摩耗によるディスク・ローター損傷
点検整備を実施しないで使用していたた めディスク・パッドが限度異常に摩耗し ブレーキ・ドラムとブレーキシューの金 属部分が接触して、ディスク・ローター が損傷したものです。
ディスク・ブレーキは、ディスク・パッド とディスク・ローターの摩擦抵抗に より自動車を減速、停止させるものです。
ブレーキ・ライニングの摩耗によるブレーキ・ドラム損傷
点検整備を実施しないで使用していたためブレーキ・ライニングが限度以上に摩耗し、ブレーキ・ドラムとブレーキ・シューの金属部分が接触してドラム内面を損傷したものです。ドラム・ブレーキは、ブレーキ・ドラムとブレーキ・ライニングの摩擦抵抗により自動車を減速、停止させるものです。
マフラの損傷
マフラは、エンジン排気の爆音を柔らげるものです。損傷したまま使用すると騒音を発生するばかりでなく、室内に排気ガスが侵入する危険があります。
タイヤの摩耗
使用実態に応じて交換時期は異なりますが、スリップサインが出たら交換して下さい。また、タイヤの脱輪及び縁石等への衝撃を受けるとホイール・アライメント等の狂いによりタイヤの偏摩耗を起こす原因となります。タイヤは、ホイールとともに自動車の荷重を支え、路面からの衝撃を吸収し円滑な走行をさせるものです。
クラッチ・ディスクの摩耗によるプレッシャ・プレート等損傷
定期点検をしないで使用していたためクラッチ・ディスクが摩耗しプレッシャ・プレートを損傷したものです。また、半クラッチを多用すると、クラッチ・ディスクの早期摩耗の原因となります。クラッチは、エンジンからトランスミッションへの動力伝達を断続するものです。